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使い心地の良さを求めて:サンスクリーンプロ開発秘話

こんにちは、スタッフKooです。

前回までに、紫外線散乱剤で紫外線をブロックする機構を採用することに至ったお話をしました。紫外線散乱剤とはつまり太陽光のUVを物理的にいわば鏡で反射させるように、跳ね返すものです。紫外線を跳ね返す力が大きい程肌の日焼けは小さく抑えられます。そうなるとSPF値が高くなることが予想されます。紫外線散乱剤をたくさん配合し、それが肌の上で均一にのり保持されていれば日焼けがしにくいのですが、紫外線散乱剤として配合したものは酸化チタンという粉末です。

SPF値をより高くしたい → 酸化チタンを高配合する

という図式になります。

酸化チタンを高配合するとなると…

  • 塗布色が白くなってしまう

  • 塗り心地に引っかかりが生じてしまい、なめらかさに欠けてしまう

  • 極端に言うと粉っぽい感触、すなわちしっとり感が減ってしまう

  • 塗布後時間経過で乾燥を感じる場合がある


などの懸念が生じました。

実際、実験中にこれらの問題は予想通り起こってしまいました。このため例えば「SPF値上げるためにたくさん酸化チタンを配合するぞ!」と思って試すと「なめらかなぬり心地」から遠ざかってしまいます。
実験を何度か繰り返し「やっとここまでできたな」と思ってサンプル提出をしても「なんか、ぬった感じがゴワゴワするわ」の一言で評価が終わってしまったことも…
他の懸念も同様に「朝ぬって、数時間たつと顔がパキパキしてくる」とか「もっと潤った感っがいいな」とか、意見をたくさんいただき、改良していきました。

日やけ止め化粧品なので「日焼けしないこと」は大前提です。その上で、使い心地がより良くなるよう、油相成分の工夫配合量の工夫を行いました。もちろん、再三申し上げますように、エコーレアらしい油相成分をよりすぐりました。

これまでのエコーレア製品でも再三登場している、

  • オリーブ由来スクワラン

  • ホホバ種子油


です。

皆さん既にご存知かと思いますが、スクワランオイルはかつて「サメ」由来スクワランが主流でした。サメが悪いというよりは、サメの捕獲量に左右されることに変わりはありません。捕鯨問題ではありませんが、経緯はどうあれサメあっての油であるということです。

少々話はそれますが、先日化粧品原料の展示会に行きました。とあるブースで「利きスクワラン」という真面目なイベントをやっていました。そう、「利き酒」のようにスクワランの由来を当てるというものでした。記憶が間違っていなければ番号が振られたびんに入った油が3本用意され、それぞれが「サメ由来スクワラン」「オリーブ由来スクワラン」「サトウキビ由来スクワラン」のどれでしょうか?というものでした。さて、利きスクワランの結果は…

私、正解しちゃいました(嬉)!

まあ、正解を半分誘導していただいたようにも思うのですが、3つが違うこと自体は明らかでした。改めて3つを比較したことはなかったのですが、さっぱりしている順は(私の感じでは)サトウキビ>サメ>オリーブ でした。私が想像していたよりオリーブスクワランは他2つに比べるとコクのあるしっかりとした感触を持っていました。

スクワランという油相成分はそもそも石油由来の炭化水素流動パラフィンの代わりに、炭化水素源として利用されています。サトウキビでもサメでももちろんオリーブでも炭化水素に変わりはないのですが、いずれにしても油相成分としては「軽くさっぱりとした感触のもの」と認識されています。一般的に、植物油はコクがあり場合によっては重くべとつく感触を与えるものもあります。

さて、お話の続きです。今回サンスクリーンプロではエコーレアらしく植物由来である程度のコクがあり、なめらかで乾燥しにくいという点から、オリーブ由来スクワランを採用することとしました。

もう一つ採用した油分「ホホバ種子油」は一般的にはホホバ油と呼ばれる油分です。ホホバ油は「油」と称しているのですが一般的な植物油の主成分であるトリグリセリドを含まない、さっぱりとした感触で知られています。ありがちな表現ではありますが「さっぱりしているのになめらかで乾燥しない」油分であると、私は思っていてたいへん好んでいる油分です。・・・なので配合してみました(←本音)。軽い意味ではありませんが、やはり、私が気に入った原料はつい、候補に挙げてしまいますし、推しメンならぬ「推し原料」としてちょっとひいき気味になります。

こうした経緯で選ばれた油分たちを配合し、使い心地の良さを向上しました。

サンスクリーンプロ 商品紹介ページエコーレアオンラインショップにサンスクリーンプロの詳しい説明のページをつくりました。こちらもご覧ください。


以下の記事もご覧ください。

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